2013年、アメリカン・ランゲージ・アカデミー（ALA）は、イラクのクルディスタン地方にあるデュホック市で、初の国際教育プログラムを開始しました。ALAの教育チームは、デュホック大学（UoD）の選抜された卒業生に6ヶ月間の集中英語プログラムを提供するために招聘されました。

卒業生たちは、クルディスタン地域政府の人材育成プログラムの奨学生として、英語圏の国々で異文化理解を深めながら、主に大学院レベルの教育を受けることを目的としています。ALAが用意した語学プログラムを修了し、IELTSのスコア5以上を取得することが条件とされていました。その結果、参加者90名中86名がプログラムを卒業し、2週間後のIELTS試験で66％が5点を獲得するという、大成功を収めました。これは、同地域の他の英語学習プログラムでは、同程度のスコアを獲得した生徒が22％以下だったことを考えると、はるかに高い成功率であると言えます。

プログラム終了後、奨学金委員会の決定により、IELTSの必要スコアが4.5に変更されました。これにより、本プログラムの奨学生候補者の90％がIELTS試験で4.5を取得し、ALAの合格率はさらに上昇しました。ALAの皆さん、おめでとうございます。

デュホックの授業モデルは、ALAの全支部で採用されているものと同じです。つまり、「読む」「書く」「聞く」「話す」という言語の4大技能を統合した指導を中心に授業を行いました。また、デュホックの授業は、コミュニカティブ・ランゲージ・ティーチング・アプローチとタスク・ベースド・ティーチング・アプローチを定期的に実施し、構成主義の学習理論に基づいて構築されています。すべての指導は、教師中心ではなく、学習者中心で行われ、生徒の学習プロセスへの参加を促しました。このような授業スタイルは、学生にとって新鮮でチャレンジングな体験でしたが、このプログラムを通じて、学生中心の授業から生まれる自信と自尊心を身につけることができました。

6ヶ月の教育期間は、8週間ずつの3つのセッションに分けられました。授業は毎日4時間、週5日行われました。総合的なスキルの指導は日常的に行われましたが、デュホック・プログラムでは大学の要請により、ライティングと語彙の増強に特に重点が置かれました。英語のレベルは5段階あり、生徒は3つのセッションのうち2つに合格することが求められます（うち1つは最終セッション）。また、生徒の語学力向上のために補足的な指導も行われました。その内容は以下の通りです。

• 授業中と授業外の両方において、差別化された指導を行う。
• 週2回開催された低学年向けの放課後特別授業。
• 生徒と教師の面談では、生徒の作品について詳細なフィードバックが行われました。
• 英語学習サイト「English Central」を活用し、授業中の活動や生徒の個人練習に多用した。
• 毎日1時間のオープンセッションが設けられ、教師と生徒が言語練習をするためのインターフェース時間が追加されました。
• 火曜日の夜には「イングリッシュナイト」と題した特別プログラムを開催しました。これは、英語の映画を見たり、アメリカの教育制度についてのプレゼンテーションを聞いたり、論争の的になっているトピックについて話し合ったり、英語で寸劇を作ったりと、言語や文化を中心とした活動を行うものであった。

プログラム終了後には、ALAプログラムディレクター、UoDトレーニング＆ディベロップメントディレクター、科学・学術担当副学長の署名入り卒業証書が授与されました。このプログラムに対する学生の反応は、全体的に非常にポジティブで、特にこのプログラムに参加した結果、IELTSのスコアが向上したことが評価されました。

アメリカン・ランゲージ・アカデミーは、クルディスタンに招かれ、UoDの卒業生に集中的な英語指導を行ったことを光栄に思い、喜んでいます。参加したALAの先生方は生徒のために一生懸命に働き、先生と生徒双方の努力の結果がIELTSのスコアに表れています。また、先生方は現地で体験した異文化交流を大切にし、クルディスタンでの素晴らしい思い出をお持ちです。ALAの教員は、次の要請があれば、またデュホック大学に戻ってくる準備ができています。

プログラムの種類：英語圏で進学するための6ヶ月間の集中英語コース。

• プログラムの場所イラク・クルディスタン州デュホック
• プログラム実施日2013年2月10日〜8月5日
• プログラムディレクターと講師の名前：Khalid Ibrahim, プログラムディレクター、Charlie Wilson, April Hutchison, John T. Connors.